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ADBやFastbootをPCで使えるようにする方法

Android端末をコマンドで操作する場合、ADBコマンドやFastbootのコマンドが必要になります。

以前紹介した、Nexus 5Xが起動しなくなったときにやってみることでは、OTAアップデートをADBコマンドで実行する時に使います。Nexus 5Xのブートローダーをアンロックする方法にも書きましたが、ブートローダーアンロックの作業にfastbootコマンドが必要になってきます。

ADBコマンドやFastbootコマンドを実行出来るようにするには、PCに設定をする必要があります。

この記事ではADBコマンドやFascbootコマンドを使えるようにする方法を紹介します。

platform-toolsをダウンロードする方法の方が手順が簡単なので、Androidアプリの開発環境が不要な方はこちらを試してみてください。

Android Studioを導入する方法

Android StudioはAndroidのアプリを開発するためのツールです。ADBコマンドやFastbootコマンドはこのツールの中に入っています。platform-toolsにpathを通すことでADBコマンドやFastbootコマンドが使えるようになります。

詳しくはMacにAndroid Studioを入れて、adbを使える状態にするに記載されていますのでここでは割愛させて頂き、ここでは要点だけを記載します。

Android Studioをインストール

  1. Android Studioをダウンロードする
    公式サイトから自分のPCに最適なAndroid Studioのアプリをダウンロードします。
  2. Javaを使えるようにする
    Android Studioを起動するにはJavaが必要になります。「Java not found」のメッセージが出たらhttps://support.apple.com/kb/DL1572?viewlocale=ja_JP&locale=en_USからJavaをダウンロードしてインストールしてください。
  3. あとは手順に従ってインストールしてください。

platform-toolsへpathを通す

adbコマンドを実行出来るようにするにはplatform-toolsにpathを通す必要があります。

ターミナルを開いて、以下のコマンドを順番に実行してみてください。

$ export PATH=$PATH:/Users/<自分のユーザー名のフォルダ>/Library/Android/sdk/platform-tools
$ adb kill-server                                                               
$ adb start-server                                                                                   
* daemon not running. starting it now on port 5037 *
* daemon started successfully *

<自分のユーザー名のフォルダ>には自分のMacのユーザー名を入れてください。

以上でadbコマンドが使えるようになりました。

$ adb devices

試しに上記コマンドを実行して「adb: command not found」とならなければ成功です。

platform-toolsをダウンロードする方法

Juggly.cnの記事によると、Googleがplatform-toolsを単体で配布してくれるようになりました。

今まではadbコマンドを実行するためにAndroid Studioをインストールしたりと煩わしい作業が発生していましたが、今回からそれが不要になりました。

platform-toolsをダウンロード

各環境に必要なplatform-toolsをダウンロードし、解凍します。
ファイルはここにあります。Mac用Linux用Windows

platform-toolsにパスを通す

ターミナルを開いて、以下のコマンドを順番に実行してみてください。

※ダウンロードフォルダに置いてあると、間違って消してしまう可能性があるので、必要に応じてフォルダは移動しておいてください。

$ export PATH=$PATH:/Users/<自分のユーザー名のフォルダ>/Downloads/platform-tools
$ adb kill-server                                                               
$ adb start-server                                                                                   
* daemon not running. starting it now on port 5037 *
* daemon started successfully *

<自分のユーザー名のフォルダ>には自分のMacのユーザー名を入れてください。

以上でadbコマンドが使えるようになりました。

$ adb devices

試しに上記コマンドを実行して「adb: command not found」とならなければ成功です。

Android Studioを使用しないので、こちらのほうが簡単ですね。よかったら皆さんも試してみてください。

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